ブリヂストンは3日、米子会社のブリヂストンアメリカス(BSAM)が北米でフリート(運送事業者)向けの運行管理サービスを手掛けるアズーガ・ホールディングス(Azuga Holdings)を買収すると発表した。買収額は3億9100万米ドルで、第3四半期(7~9月)中の買収完了を見込む。買収を通じ、幅広いフリートを対象とした包括的なモビリティソリューションの展開を加速する考え。
アズーガは2012年設立で、シリコンバレー(カリフォルニア州フリーモント市)に本社を構えるデジタルフリートソリューションプロバイダー。全地球測位システム(GPS)によるトラッキングやテレマティクス、ドライバーの動作モニタリングなど最新鋭のフリート運行管理プラットフォームを、6000を超える北米の運送事業者に提供している。
■シナジー効果を期待
ブリヂストンは今回の買収により、モビリティソリューションをグローバルに拡大するとともに、リトレッドを中心としたソリューションとのシナジーにより、顧客の安全で効率的な運行を支え、車両の燃費改善を図るなど、安全性、環境性、経済性、生産性などの社会価値・顧客価値のさらなる創出を図る。
また、アズーガが持つ運行管理プラットフォームから得られる車両データを商品開発にも活用。タイヤの顧客ベースの拡大などを含め、タイヤ事業のシナジー効果を期待する。
2021/8/4