商用車の電動パワートレインの開発と製造を手掛ける米ライトニングeモーターズ(旧ライトニング・システムズ)は10日、シャトルバスの北米最大手メーカーである米フォレストリバーから大型契約を受注したと発表した。受注総額は8億5000万米ドルに上るとしている。

契約期間は2025年までの4年半で、クラス4~5のシャトルバスの電気自動車(EV)で最大7500台分の電動パワートレインを供給するほか、充電関連サービスも提供する。ライトニングeモーターズはコロラド州ラブランドの工場で生産した電動パワートレインをフォレストリバーのインディアナ州ゴーシェン(Goshen)工場に納入する。フォレストリバーはゴーシェン工場の生産スペースのうち、クラス4~5のシャトルバスの最終組立に10万平方フィート(約9290平方メートル)を割り当てる方針だ。

■12~33人乗りで航続距離は129~258キロ

フォレストリバーとライトニングeモーターズが共同で生産するEVシャトルバスは12~33人乗りで、80~160キロワット時(kWh)の電池システムが搭載される。航続距離は80~160マイル(約129~258キロメートル)となる見込み。

フォレストリバーはインディアナ州エルクハートに本社を置く。従業員数は1万人以上で、売上高は50億米ドル規模となっている。米著名投資家ウェーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイからの出資を受けたことでも知られている。

2021/8/11

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する