中国の新興EV(電気自動車)メーカーの広州小鵬汽車(XPENG、本社:広東省広州市)は18日、広東省の肇慶市にある既存工場の2期工事を開始したと発表した。年産能力を現在の10万台から20万台に引き上げるとしている。

同日には肇慶市政府と肇慶高新技術産業開発区との合意文書の調印式を開催した。両者は小鵬汽車に対し、財政支援と土地利用の便宜を提供することになっている。小鵬汽車による投資額や建屋面積などについては公表していない。

肇慶工場の第1期分は2020年6月の開所。敷地面積は200万平方メートルで、このうち第1期分の建屋面積は60万平方メートルだった。

小鵬汽車は2014年の設立で、2018年12月に初の量産モデルであるスポーツタイプ多目的車(SUV)の「G3」を正式発表。G3の生産を提携する海馬汽車(本社:海南省海口市)に委託した。今年5月には肇慶市の工場が自動車生産資格を取得したため、委託生産方式をやめ、自社生産に転換している。

昨年9月に広州市内の経済技術開発区内で新工場を起工しており、今年7月末にも湖北省武漢市の武漢経済技術開発区で新工場の建設を正式に開始するなど、生産能力の拡充を急ピッチで進めている。

2021/8/19

 

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