米タイヤ大手グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバーは23日、自動運転の大型トラックの開発を手掛ける智加科技(Plus)との戦略的業務提携を発表した。グッドイヤーは今後、コネクテッドタイヤを含む一連のソリューションサービスをPlusに提供し、特定の区域などの条件付きでドライバーが関与せず走行可能な「レベル4」の自動運転機能を搭載したセミトラックの輸送効率と安全性をさらに向上させるとともに、炭素排出の低減を可能にする。


グッドイヤーのコネクテッドタイヤからの情報を、智加科技の自動運転システムを通して、燃費効率化を機械学習するオンラインシステムに取り込み、燃費をさらに向上させる研究を両社が共同で行う。また、グッドイヤーのインテリジェントタイヤと智加科技の自動運転システムを統合することで、悪天候や極端な道路状況下での車両のトータル性能を向上させるという。

■自動運転ソリューション「PlusDrive」搭載のトラック生産へ

智加科技は2016年の設立で、米シリコンバレーに本社を置き、向こう数年間に米国内で数千台の自動運転大型トラックを運行させることを目指している。昨年11月にはカナダの情報セキュリティ企業ブラックベリーと戦略的提携すると発表。智加科技はブラックベリーの車載用の基本ソフト(OS)であるQNXを採用し、すでに運転手が搭乗した状態での自動運転ソリューション「PlusDrive」を顧客に提供している。

智加科技は中国の国有自動車メーカー大手の中国第一汽車集団(一汽集団)傘下のトラックメーカーである一汽解放汽車の研究開発も支援しており、今年第3四半期(7~9月)中にはPlusDriveを搭載した最初のモデルとなる「FAW J7 L3」の生産を開始する予定。

2021/8/24

 

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