韓国のLG電子の傘下で自動車用ライトを製造するオーストリア企業のZKWグループはこのほど、メキシコ中部のグアナファト州シラオ(Silao)にある既存工場を拡張すると発表した。ヘッドライトなどの生産能力を増強する。


生産スペースの面積を現在の1万4000平方メートルから3万5000平方メートルへと大幅に拡張するほか、従業員数も現在の1000人から2023年までに1600まで増やす。デザインとエンジニアリング、研究開発(R&D)部門の競争力も引き上げるとした。

拡張工事が完成した後は13本の生産ラインとサブアセンブリーのための中二階フロア、光学レンズ部門、自動ロジスティクス・センターなども備える予定としている。

■BMWやベンツなどに供給

同工場の現在の主要顧客はBMWやリンカーン、フレイトライナー、ゼネラル・モーターズ(GM)、メルセデス・ベンツ、ナビスター、ボルボ・カーズとなっている。このうちBMW「2シリーズ・クーペ」とメルセデス・ベンツの電気自動車(EV)のスポーツタイプ多目的車(SUV)、ボルボ「XC90」などに最新製品のヘッドランプを供給することが決まっているという。

2021/9/6

 

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