豊田通商は27日、同社の米子会社の豊田通商アメリカ(TAI)と米オルター・トレーディング(Alter Trading)が昨年3月に合弁で設立したアルミリサイクル事業会社のアルテック・リサイクリング(Altech Recycling、本社:アーカンソー州ノース・リトル・ロック)が9月に稼働を開始したと発表した。


■電動車向けアルミ部品の需要増見込む

電気自動車(EV)をはじめとする電動車の普及が加速するなか、車体の軽量化に必要となるアルミ部品の需要が高まっている。また、環境への配慮から、アルミスクラップの再資源化によるアルミ二次合金の需要の増加も見込まれる。

アルテック・リサイクリングは、オルターや他のシュレッダー事業者から回収したシュレッダー後のミックスメタル(ゾルバ)を選別・加工し、トウィッチ(Twitch)と呼ばれる高品質なアルミスクラップを生産。それぞれの非鉄金属の比重差を利用した重液選別と洗浄・乾燥の工程を経てできるトウィッチは、アルミ二次合金原料として市場の需要に応じて米国内外で販売する。また、付随して生産されるヘビー(Heavy)と呼ばれる、銅、亜鉛などの非鉄重金属も販売していく予定。

2021/9/28

 

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