カナダのリチウム資源開発会社ミレニアル・リチウム(Millennial Lithium)は28日、同社の株式100%を中国の車載電池メーカー大手の寧徳時代新能源科技(CATL)が取得することで合意したと発表した。買収額は3億7700万カナダドル(約330億9000万円)。これによりCATLは、リチウムイオン電池の主要原料であるリチウムを確保する。

ミレニアルは2006年設立で、加ブリティッシュコロンビア州バンクーバーに本社を置き、南米アルゼンチンの2カ所でリチウム塩湖の開発権を保有している。

■コンゴ民主共和国でもリチウム権益取得

豪州の鉱山開発会社AVZミネラルズは27日、同社が権益を持つ中部アフリカのコンゴ民主共和国のマノノ(Manono)・リチウム鉱山プロジェクトの権益24%を、CATLが出資する蘇州天華時代新能源産業投資(CATH)が取得すると発表した。取得額は2億4000万米ドル。

マノノ鉱山の酸化リチウムの推定埋蔵量は4億トン超で、2023年にも生産を開始する見通しという。

2021/9/30

 

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