在モスクワの欧州ビジネス協会(AEB)が6日発表した2021年9月のロシア国内の新車販売台数(乗用車、小型商用車)は前年同月比22.6%減の11万9485台と3カ月連続で減少し、減少率は前月に続いて2けたとなった。1~9月の累計販売は前年同期比15.1%増の126万111台だった。

AEB自動車製造業者委員会(AMC)のStaertzel委員長は、世界的な半導体不足が影響しているとし、今後数カ月の市場は不透明だと指摘。11月に21年通年の販売予測を修正する考えを示している。

■首位ラーダが2カ月連続の減少

9月のブランド別の販売台数は、首位の最大手アフトワズのラーダが51.3%減の1万7189台と2カ月連続で減少した。2位の起亜は16.5%減の1万7037台、3位の現代自動車は25.9%減の1万3624台で、ともに3カ月連続で減少した。1位から3位までの順位は3カ月変動していない。

■トヨタが4位に浮上

トヨタ自動車が18.2%増の1万39台と3カ月ぶりに増加に転じ、5位から4位に浮上した。フォルクスワーゲン(VW)は27.4%減の7752台と3カ月連続で減少し、6位から5位に上昇。ルノーは46.4%減の7511台と3カ月連続で減少し、4位から6位に後退した。

シュコダは33%減の6438台と3カ月連続で減少し、前月に続いて7位。GAZ LCVは16.8%増の5199台と2けた増を続け、8位を維持した。日産自動車は27.2%減の4092台と3カ月連続で減少したものの、10位から9位に上昇。長城汽車のHaval(哈弗)ブランドが147%増の3513台と急伸し、12位から10位に上昇した。



2021/10/7

 

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