ノルウェーの電池セルメーカーであるFREYRはこのほど、米国内で半固体リチウムイオン電池を製造する合弁工場を建設することで米投資会社のコチ・ストラテジック・プラットフォームズ(KSP)と合意したと発表した。


出資比率は折半だが、工場の建設地や商号は未定とされる。KSPとFREYRは半固体電池の開発を手掛ける24Mテクノロジーズに7000万米ドルを出資し、新設する合弁会社に米国内での生産ライセンスを供与させる方針だ。出資額7000万米ドルのうちKSPが5000万米ドル、FREYRが2000万米ドルを負担する。24Mは伊藤忠商事の持分法適用会社であることでも知られている。

■2030年に50GWhを計画

合弁工場の生産能力は2030年の時点で50ギガワット時(GWh)を計画しており、米国内で最大規模の電池セル工場にすることを目指すという。

24Mは米マサチューセッツ工科大学(MIT)から発祥したベンチャー企業で、2010年の設立。同社が開発した半固体電池は従来の電池材料を使用するにも関わらず、生産工程の工数を大幅に減少させることが可能で、価格競争力やリサイクル特性といった点でも利点を持つとされる。

2021/10/18

 

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