独BMWは22日、ミュンヘンの本社工場で新型の電気自動車(EV)「i4」の生産を開始したと発表した。同工場では2023年までに生産する乗用車の少なくとも50%をEVまたはプラグイン・ハイブリッド車(PHV)とする。

i4は、「3シリーズ」のセダンやツーリング(Touring)などの化石燃料を使用する内燃エンジン(ICE)車やハイブリッド車(HV)と同じ生産ラインで製造される。同社は混合組立ラインの導入のために2億ユーロ(約264億円)を投じた。

■本社工場では24年までに内燃エンジンの生産停止

ミュンヘン工場では2024年までにICEの生産を停止し、生産をオーストリアと英国の工場に移管する。ミュンヘン工場ではICE車の組立生産は継続する。

BMWは2030年までに年間販売台数のうち少なくとも50%を排出ガスを出さないゼロエミッション車(ZEV)にする目標を掲げている。ツィプセ最高経営責任者(CEO)は先に、それまでにICE車の販売が中止された場合でもEVを供給する準備ができるとの見通しを示している。

2021/10/25

 

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