中国の浙江吉利控股集団が49.9%出資するマレーシアの国民車メーカー、プロトンは27日、パキスタンで小型セダン「サガ」の現地生産が始まったと発表した。今年12月には2番目のモデルとしてCセグメントに属するスポーツタイプ多目的車(SUV)の「X70」の現地生産も開始する予定だ。

プロトンは地場のアルハジ・オートモーティブ(Alhaj Automotive)と共同でカラチ市に工場を保有し、運営している。年産能力は2万5000台で、投資額は2000万米ドルとされる。今月13日にサガのラインオフ式典を開催しており、同式典にはパキスタンのアリフ・アルヴィ大統領が出席した。

■サガは2500台の受注獲得済み

アルハジによれば、同国ではこれまでにサガが2500台、X70が2000台を受注している。サガはパキスタンで今年4月に発売され、これまで完全輸入車(CBU)として販売されてきたが、近く国内生産車に切り替えられる。X70については今月17日にマレーシアから最終便のCBUが154台輸出された。X70のCBU輸出台数の累計は602台になったとされる。

2021/10/28

 

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