在モスクワの欧州ビジネス協会(AEB)が8日発表した2021年10月のロシア国内の新車販売台数(乗用車、小型商用車)は前年同月比18.1%減の12万6204台と4カ月連続で減少した。減少率は3カ月連続で2けたとなった。1~10月の累計販売は前年同期比10.5%増の131万3579台だった。


AEB自動車製造業者委員会(AMC)のStaertzel委員長は「世界的な生産不足とサプライチェーンの分断の問題を克服するまでには長い時間がかかる」との見方を示している。

■首位ラーダが3カ月連続の減少

10月のブランド別の販売台数は、首位の最大手アフトワズのラーダが30.9%減の2万5573台と3カ月連続で減少した。2位の起亜は24.5%減の1万6027台、3位の現代自動車は14.7%減の1万3162台で、ともに4カ月連続で減少した。1位から3位までの順位は4カ月変動していない。

ルノーは36.2%減の9165台と4カ月連続で減少したが、6位から4位に上昇。トヨタ自動車は5.8%増の8516台と2カ月連続で増加し、4位から5位に後退した。GAZ LCVは16.9%増の5881台と2けた増を続け、8位から6位に上昇。シュコダは44.7%減の5590台と4カ月連続で減少し、7位を維持した。

■中国メーカー車が好調

日産自動車は10.4%減の5262台と4カ月連続で減少したものの、9位から8位となった。長城汽車のHaval(哈弗)ブランドが199.4%増の4803台と急伸を続け、10位から9位に上昇した。フォルクスワーゲン(VW)は51.8%減の4714台と4カ月連続で減少し、5位から10位に順位を落とした。長安汽車が15.1%増の898台で20位以内に入っている。



2021/11/9

 

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