電気自動車(EV)メーカーの英アライバル(Arrival)は6日、米ノースカロライナ州シャルロッテで電池モジュールを製造する新工場を建設すると発表した。EVのバスやバン向けに製造するとしている。
新工場への投資額は1150万米ドルで、新規雇用創出は150人。開所の時期については明言していない。同社はシャルロッテ市内に北米本社とEVバンの工場を保有しており、今回の電池モジュール工場が同市内で3カ所目の施設となった。
■顧客の要望に応じて電池容量を設定可
アライバルが開発した電池モジュールは電池パックを構成しており、各車両の顧客の要望に応じて電池モジュールの数を加減し、電池パックの容量やEV航続距離を柔軟に設定することが可能。電池パックの性能が劣化した場合には、特に劣化の進んだ電池モジュールだけを交換することにより、顧客のコスト負担を軽減し、車両の修理時間を短縮する効果もある。
アライバルのEV工場は多品種の少量生産に強みを持つセル生産方式によるマイクロファクトリーと位置づけられており、従来型の工場よりも敷地面積が小規模で、投資額も少なくて済むとされる。
2021/12/7