ポリアミド(PA)66樹脂を開発する米アセンド・パフォーマンス・マテリアルズ(Ascend Performance Materials)は9日、メキシコ中部グアナファト州サンホセ・イトルビデ(San Jose Iturbide)市のコンパウンディング施設を買収すると発表した。グローバル展開を加速し、高機能エンジニアリング材料の生産を拡大する。


買収契約には、大日精化工業と三菱商事のメキシコの合弁会社、DMカラー・メキシカーナ(DM Color Mexicana)の資産が含まれる。買収は2022年第2四半期(4~6月)に完了する見通し。買収額は公表していない。

■中南米市場に足場

アセンドのマクディビット社長兼最高経営責任者(CEO)は「当社は地域生産に主眼を置いて、エンジニアリング材料事業に投資し、拡大を続ける。この買収によって中南米に足場を築き、国際顧客の近くで世界クラスの素材を生産できるようになる」と語った。

大日精化工業は8日、DMカラー・メキシカーナを解散すると発表。業績低迷に伴い、経営改善を進めてきたが、事業継続は難しいとの判断に至ったとしている。DMカラー・メキシカーナは2013年11月の設立で、自動車産業向けに樹脂コンパウンドと樹脂着色剤の製造、販売を行ってる。

2021/12/10

 

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