自動運転技術を開発する中国の新興企業の毫末智行科技(Haomo.AI、本社:北京市)は26日、シリーズAの投資ラウンドで約10億元(約179億5000万円)を調達したと発表した。同社は調達した資金を自動運転技術の研究開発(R&D)と人材プールの構築に充てる。


シリーズAのラウンドは、今年2月の首鋼基金、食品デリバリー大手の美団、中国の投資会社ヒルハウス・キャピタル系のGLベンチャーズからの数億元の調達に続くもので、美団とGLベンチャーズのほか、米半導体大手クアルコム傘下の投資会社クアルコム・ベンチャーズ、香港上場の首程控股、JZキャピタルが参加した。

毫末智行科技のNOH(Navigation on HPilot)は、自動車線変更といった機能を備え、中国の民営自動車メーカー大手の長城汽車の高級SUVの「威奕(WEY)」やオフロード車の「坦克(タンク)」、主力SUVの「哈弗(Haval)」などに採用され、幹線道路を中心に延べ400万キロメートルの運転支援実績を誇る。

■22年末までに34車種に自動運転システム提供へ

毫末智行科技の最高経営責任者(CEO)のGu Weihao氏は、2022年末までに同社が自社開発のレベル2の自動運転システムを提供する車種を現在の5車種から34車種に拡大する予定だと述べている。同CEOによると、今後3年間で100万台を超える乗用車が同社のシステムを搭載することになる見込みという。

2021/12/27

 

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