中国の浙江吉利控股集団(吉利集団)が49.9%出資するマレーシアの国民車メーカー、プロトンは19日、吉利集団とダイムラーが折半出資する合弁会社である「スマート・オートモービル(中国語表記は智馬達汽車)」の車両をマレーシアとタイで販売することでスマート・オートモービルと合意したと発表した。

スマート・オートモービルはプロトンの販売子会社であるプロトン・エダルを輸入代理店と流通代理店、販売代理店(ディーラー)に指定した。

プロトンのサイド・ファイサル・アルバル会長は今回の合意について「当社は新エネルギー車(NEV)戦略の第一歩を踏み出したことになる。NEVの販売やアフターサービス、充電システムに関する知見を蓄積していきたい」と話している。

■東南アジアのNEV市場は25年に1000万台=IRENA

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によれば、東南アジアのNEV市場規模は2025年までに約1000万台に達する見通し。スマート・オートモービルは2022年中に小型の電気自動車(EV)を市場投入する予定となっている。

スマート・オートモービルの本社は浙江省寧波市に置かれ、中国だけでなく世界全体のスマートブランド事業を統括している。販売部門の主要機能は中国とドイツに置くことになっているものの、生産は将来的に中国国内で行われる。

2022/1/20

 

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