中国の浙江吉利控股集団の傘下にあるスウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カー・グループ(ボルボ・カーズ)は8日、南西部イエーテボリ(ヨーテボリ)のトースランダ工場に今後数年間で100億スウェーデンクローナ(約1260億円)を投じ、次世代の電気自動車(EV)の生産に備えると発表した。航続距離の延長、より早い充電、低コストを顧客に提供するとしている。

ボルボ・カーズは投資の一環として、より持続可能な新技術と製造工程を数多く導入する予定。そのなかには、アルミニウムボディ部品にメガキャスティングを導入することや、新しい電池組立工場の建設、塗装工場と最終組立工場の全面改修などが含まれる。

トースランダ工場は同社にとって最大の工場。ボルボ・カーズは2030年までに完全なEVメーカーとなることを目指している。

■ノースボルトと合弁で電池工場を建設

同社は先に、スウェーデンの新興のリチウムイオン電池メーカーであるノースボルト(Northvolt)とイエーテボリに電池セルを製造する合弁工場を建設すると発表。300億スウェーデンクローナ(約3787億円)を投資し、2023年中に起工し、25年中の生産開始を目指す。年産能力は50ギガワット時(GWh)で、EVに換算すると約50万台分に相当する。

2022/2/9

 

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