自動車部品大手の米ボルグワーナーは16日、欧州の自動車メーカーから電池駆動の長距離トラック向けの高電圧「eFan」システムを初受注したと発表した。顧客の個別ニーズに適合可能で、欧州市場向けの車両に搭載される。生産開始は2024年末を予定している。供給先のメーカー名は公表していない。

電気モーターや電池、電子機器などのコンポーネントを冷却するために、新世代の電動大型トラックにはeFanシステムのような専用の高電圧熱マネジメントソリューションが必要になる。

■コンパクトサイズで高出力を実現

ボルグワーナーは、数値流体力学を応用し、特に性能と効率を両立させるためにファンの形状を最適化。eFanの堅牢な電気モーターはインバーターを介して車両の電気系統から電力の供給を受ける。モーターの出力密度は非常に高く、コンパクトなサイズで40キロワット(kW)の出力を実現し、3000rpm以下での作動に最適化。

■さまざまな商用車の高電圧電気系統に対応

電気モーターは液冷式で、パッケージ全体が完全に密閉されているため、高い信頼性と耐久性を備えている。また、動作範囲が650ボルト(V)以下から850Vまでと幅広く、さまざまな商用車の高電圧電気系統との互換性を確保しているという。

2022/2/17

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する