三菱自動車は16日、タイ中部チョンブリ県レムチャバンで既存の塗装工場に代わる新たな新塗装工場の開所式を実施した。タイの自動車塗装工場としては最大規模で、主要な塗装工程の自動化や先進技術の導入により、生産の効率化と環境負荷低減を実現する。

■VOC排出量を50%削減

最新鋭の新塗装工場への投資額は120億円で、先進的で環境に優しい技術により、揮発性有機化合物(VOC)排出量を従来に比べ50%削減できるほか、逆浸透システムを採用し、廃水を50%リサイクルすることで環境負荷に配慮した塗装工場とした。また、年間1700トン以上の二酸化炭素(CO2)排出量を削減できるソーラーパネルへの投資も行っている。

三菱自動車の加藤隆雄社長兼最高経営責任者(CEO)は開所式で、「当社は2030年までに新車や事業活動によるCO2排出量を40%削減する方針を定めた環境計画パッケージを策定した。この目標を達成するためにはタイ事業が重要な役割を果たしていく」と述べたうえで、「製造効率と品質向上を図り、持続可能な未来に向けて事業を変革していきたい」と述べた。

2022/3/17

 

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