ソフトバンクグループが出資するインドの配車サービス大手オラ(Ola)傘下の電動車メーカー、オラ・エレクトリック(Ola Electric)は22日、電池の超高速充電(XFC)技術を持つイスラエルの新興企業ストアドット(StoreDot)に戦略的出資を行ったと発表した。出資額については公表していない。

ストアドットのシリコン主成分のアノード(負極)技術は、従来のリチウムイオン電池の性能を大幅に向上し、電気自動車(EV)の充電時間を数時間からわずか5分に短縮することが可能。「5分充電」技術は数年後の量産化を計画しており、今後10年内に商品化される予定の「2分充電」技術の開発にも取り組んでいる。

■印で5分充電の電池製造権を取得

今回の出資により、オラ・エレクトリックはストアドットの最先端の超高速充電技術にアクセスでき、インドでストアドットの急速充電技術を組み込んだ電池を製造する独占的な権利も持つことになる。

オラ・エレクトリックは、インド南部タミルナド州の世界最大規模の電動二輪車工場、オラ・フューチャーファクトリー(Ola Futurefactory)の需要に対応するため、EV用電池を製造するギガファクトリーを建設する予定で、自動車・部品産業を対象とするインド政府の「生産連動型優遇策(Production Linked Incentive、PLI)」スキームの申請を承認されている。

2022/3/23

 

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