ライダー(Lidar、レーザー光線を使った距離計測技術)センサーの開発を手掛ける米ルミナー・テクノロジーズ(Luminar Technologies)はこのほど、高性能レーザーを製造する米フリーダム・フォトニクス(Freedom Photonics)を買収すると発表した。これにより、ルミナーのライダーシステム向けに次世代のチップスケールレーザーの基礎技術や知的財産権、生産ノウハウを内製化する。買収額は公表していない。

買収手続きは第2四半期(4~6月)中に完了する見通し。買収後もフリーダム・フォトニクスの現経営陣が同社の事業を主導する。

フリーダム・フォトニクスは2005年の設立で、カリフォルニア州に本拠を置く。自動車用ライダーや光学センシング、航空宇宙、産業プロセス、データ通信などの市場向けに、光工学部品やモジュール、サブシステムを提供している。ルミナーとフリーダム・フォトニクスはこれまで数年間にわたって協業してきた。

■ルミナーは買収加速

ルミナーは2017年にカスタム信号処理チップを開発するブラック・フォレスト・エンジニアリング(Black Forest Engineering、BFE)を、21年にレシーバーチップを開発する米オプトグレーション(OptoGration)を、それぞれ傘下に収めている。

2022/3/28

 

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