イタリアの電力大手エネル(Enel)は30日、傘下の先端エネルギーサービス事業部門のエネルXが同国の商用車メーカー大手のイベコ(IVECO)と欧州での商用車のeモビリティ開発で協力することで合意したと発表した。

両社は今後、小型商用車(LCV)や大型商用車、バスの電動化に関する協力の可能性を探る。また、LCVと大型商用車の充電インフラを含む、商用車のeモビリティに対応する共同提案の可能性を検討するという。

■エネルXは公共バスの電動化を視野

エネルXのフランチェスコ・ベントリーニ最高経営責任者(CEO)は「イベコとのパートナーシップは、特に都市部における二酸化炭素(CO2)排出量の大幅な削減を促進し、輸送部門のエネルギー転換を加速するために不可欠だ」としたうえで、特に公共交通の電動化で3000台以上のバスに付加価値の高いサービスを提供し、変革のプロセスをリードしたいと述べた。

イベコのトラック事業部門の責任者であるルカ・スラ氏は「われわれはCO2ゼロへの道を歩み始めた」とし、エネルXとの協力により、電動化をさらに加速させる機会が生まれるとしている。

2022/3/31

 

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