欧米ステランティスは現地時間の4日、次世代通信規格の5G技術を利用したコネクテッドサービス開発を推進する独団体「5Gオートモーティブ・アソシエーション(5GAA)」が米バージニア州ブラックスバーグで実施したライブトライアルに参加したと発表した。5Gセルラー車両通信とマルチアクセス・エッジ・コンピューティング(MEC)技術を利用し、リアルタイムで車両や歩行者に安全通知を行うことを目的とする。

■ジープ「ラングラー」のPHVを使用

同トライアルでは、ジープ「ラングラー4xe」のプラグイン・ハイブリッド車(PHV)を使用。搭載したテストギアにより、車両の位置を周辺のインフラに知らせて歩行者やほかの車両に注意を喚起したり、セルラー網から緊急通知を受信できるという。

■車両に「視覚」を追加

5GAAのコネクテッドカーのコンセプトは、現場の固定カメラやセンサーを使用して詳細なデータを収集し、車載システムを利用して車両が「見る」ことができるものを追加。5Gの高速セルラー回線とMEC(マルチアクセス・エッジ・コンピューティング)を利用することで、データを収集した交差点などの場所で、歩行者や接近する車両の安全性リスクを迅速に通知できるとしている。

■インテルなども参加

バージニア州のトライアルに参加したパートナーは半導体大手のインテルや通信大手のベライゾン、無線通信インフラのAmerican Tower、コンサルティング大手キャップジェミニ、電気通信事業者のテラス(Telus)、オーディオ機器のハーマン、バージニア交通技術研究所(VTTI)、バージニア州運輸局などとなっている。

2022/4/6

 

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