ドイツの化学大手BASFはこのほど、自動車産業、包装産業、消費財産業向けの最先端のリサイクル材フォーミュレーションを開発するため、中国の浙江リーフテクノロジー(Zhejiang REEF Technology、本社:浙江省湖州市)と戦略的協力契約を締結したと発表した。

浙江リーフは、仏ヴェオリア(Veolia)グループの中国の合弁会社であるヴェオリア華妃ポリマーテクノロジー(Veolia Huafei Polymer Technology)の子会社で、ハイエンドのエンジニアリングプラスチック改質材料の研究開発と生産に取り組んでいる。主力製品は再生ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリアミドなど。

■自動車用途などでリサイクル含有率向上

BASFは先に販売を開始した添加剤ソリューションの「イルガサイクル(IrgaCycle)」とともに、同社の試験施設で行われるリサイクルポリマーフォーミュレーションに関する技術コンサルティングとサポートを浙江リーフに提供する。

添加剤のイルガサイクルは自動車やモビリティ、包装材、建築や建設などの最終用途でリサイクル含有率の向上に寄与。限られた加工性、不十分な長期熱安定性や屋外耐候性の不足など、再生樹脂に関連する特定の品質問題に対処する。

2022/4/7

 

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