ドイツの自動車部品大手ボッシュは12日、英国の自動運転システム向けソフトウエアの開発会社であるファイブを買収することで合意したと発表した。当局の承認を得たうえで買収が完了する見込み。買収額は公表していない。


ファイブは2016年の設立で、イングランド東部ケンブリッジシャー州ケンブリッジに本社を置く。英国内の6カ所に拠点を置き、140人を雇用している。特定の区域などの条件付きでドライバーが関与せず走行可能な「レベル4」の自動運転システム向けの開発を進めており、特にクラウドベースのソフトウエアとテスティング・プラットフォームに強みを持つとされる。

■クロスドメイン・コンピューティング部門の一部に

買収完了後にファイブはボッシュのクロスドメイン・コンピューティング・ソリューション事業部の一部となる。同事業部にはボッシュが今年3月に買収した高解像度デジタル地図の独アトラテック(Atlatec)も属している。

ボッシュは今回のファイブの買収により、自動運転システム向けのアクチュエーターやセンサーといった部品からデジタル地図、ソフトウエア、エンジニアリング環境まで、顧客が自動運転システムに関連して必要とするすべての要素を1社で完結できるようになったと説明している。

2022/4/13

 

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