エンジン大手の米カミンズが3日発表した2022年第1四半期(1~3月)決算は、売上高が前年同期比5%増の64億米ドル、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は23%減の7億5500万米ドルだった。北米市場の売上高が12%増加したが、これ以外の海外市場の売上高は、主に中国市場の減速などにより3%減となった。


エンジン部門の売上高は12%増の28億米ドルに上った。オンハイウェイ向けの収益は価格決定力の強さと北米トラック市場での強い需要、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく受けたバス市場の回復により、14%増加した。

■ロシア事業停止のコスト1.5億ドルに

1~3月は、ロシア事業の無期限停止に関連したコストが1億5800万米ドルに上った。

ラインバーガー会長兼最高経営責任者(CEO)は「当社の製品に対する需要は、主要な市場や地域の多くで引き続き強く、第1四半期には過去最高の収益をもたらした」とし、入力コストの上昇に対応するため価格を引き上げたことが堅実な収益性に貢献したと述べた。ただし、サプライチェーンの制約は引き続き課題で、業界の成長を制限していると指摘した。

■21年の特許取得件数が過去最高

カミンズは21年に世界で564件の特許を取得。20年に記録した312件の約2倍に達し、過去最高を記録した。

2022/5/6

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する