三菱電機は7日、需要増加が見込まれるインドのFA制御システム製品の事業拡大に向け、同国の製造・販売拠点である三菱電機インド(MEI)に約31億円を投資し、インバーターを中心とするFA制御システム製品の新工場を建設すると発表した。新工場は西部マハラシュトラ州プネ近郊に建設し、2023年12月の稼働開始を予定する。

■自動車向けなど中心に需要拡大

インドのFA市場は自動車や食品・飲料、医薬品、データセンター、繊維などの業種を中心に、年率で約8%の成長を続けており、今後もさらに市場拡大が見込まれるという。

三菱電機は1990年代半ばにインドでFA制御システム事業を開始した。2010年9月にMEIをハリヤナ州グルグラム(旧グルガオン)に設立し、12年にはインドのFA制御システム製品メーカーを買収。開発拠点の開設やサービス拠点の拡充に加え、13年にインドでの生産を開始するなど、継続的な事業体制強化を進めてきた。

同社は新工場を建設し、消費地での生産を拡大することで、今後の需要増加に対応した安定供給を実現するとしている。

2022/6/8

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する