2016年に復活した電動車メーカーの米フィスカー(Fisker Inc)は8日、スポーツタイプ多目的車(SUV)の電気自動車(EV)である「オーシャン」の生産が今年の11月17日に始まると発表した。オーシャンはフィスカーの生産委託先であるマグナ・インターナショナル傘下マグナ・シュタイヤーのグラーツ(Graz)工場で生産される。


フィスカーによれば、現時点で予約受注台数は5万台を突破したという。フィスカーは2020年にマグナと生産委託契約を締結した際、オーシャンの生産台数について2022年に8000台、2023年に5万1000台、2024年に17万5000台の販売を目指すとしていた。

オーシャンの価格は3万7499~6万8999米ドルで、航続距離は350マイル(約563キロメートル)超とされる。

■2モデル目の概要を一部発表

フィスカーはまた、同社にとって2モデル目となる「PEAR(Personal Electric Automotive Revolution)」について、概要の一部を明らかにした。オーシャンよりは小型のクロスオーバー車としており、航続距離は上位グレードで310マイル(約499キロ)超。後輪駆動か全輪駆動を選択することが可能とされる。

トランクが通常のハッチバック車とは異なるほか、全方位を見渡せる窓ガラスなどが特長になるとしている。同社は2023年の下半期(7~12月)中に量産車を初公開したうえで、2024年中に生産委託先である鴻海(ホンハイ)精密工業の米オハイオ州ローズタウン工場で生産が始まるとの見通しを示した。PEARはすでに3200台以上の予約受注を得ているという。

2022/6/10

 

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