現代自動車は9日、韓国の首都ソウルの江南地区で自動運転車による配車サービスの「ロボライド」を実験的に開始すると発表した。まずは関係者などを乗客としたうえで、将来的には一般客の利用を受け入れていく方針だ。


電気自動車(EV)の「アイオニック(IONIQ)5」をベースに開発した2台の自動運転車による配車サービスを提供する。同サービスのアイオニック5には特定の区域などの条件付きでドライバーが関与せず走行可能な「レベル4」の自動運転システムを搭載する。

同サービスを開始するため、中央政府の国土交通部から自動運転車を公道で走行させるための一時許可を取得した。自動運転車と信号システムを接続するためにソウル特別市の協力も得たとしている。

また、人工知能(AI)を駆使した配車サービスのプラットフォームを開発したベンチャー企業のジン・モビリティが運用を担うことになった。

■セーフティドライバーが乗務、リモート制御も併用

自動運転車にはセーフティドライバーが乗務するものの、介入は最小限にとどめる考え。現代自が開発したリモート・アシスト制御システムにより、自動運転システムが機能しないエリアでの車線変更などを行うとしている。運行は月曜から金曜の10~16時とし、渋滞の激しい江南地区でほかの車両への迷惑にならないよう配慮するとした。

2022/6/13

 

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