仏ルノーは20日、中国の自動車部品メーカーである敏実集団(Minth Group、本社:浙江省寧波市)と合弁会社を設立することで合意したと発表した。新会社では電気自動車(EV)向け電池システムを収納するアルミニウム製ケースを製造する。


■ルノーのリュイッツ工場内に生産ライン設置

フランス北部のノール=パ・ド・カレー地域圏にあるルノーのリュイッツ(Ruitz)変速機工場内に合弁工場を設置する。2023年中に2本の生産ラインを稼働させる方針だ。生産能力は2025年に年間30万台分に達するとしている。関係当局からの承認や労働組合との協議を経て2023年の前半には設立手続きを完了させる見通し。ただし、合弁会社の出資比率については言及しなかった。

ルノーは昨年6月、リュイッツ変速機工場のほかに同地域圏にあるドゥエ(Douai)工場、東部のオー=ド=フランス地域圏にあるモーブージュ(Maubeuge)工場の仏北部3カ所の工場を中核とするEV事業子会社のルノーエレクトリシティ(Renault ElectriCity)を発足させた。

■ルノーエレクトリシティは年産48万台を計画

ルノーエレクトリシティの発足時は2025年までにEVの年産能力を40万台と計画していたが、ルノーの20日付の発表文書では年間48万台に引き上げられている。電池セルは中国系のエンビジョンAESC(本社:神奈川県座間市)がドゥエに設置する工場から調達することになっている。

2022/6/21

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する