韓国の現代自動車グループ傘下の自動車部品メーカー大手である現代モービスは23日、ドライバーの姿勢や心拍、脳波などの生体信号を分析する統合管理システム「スマートキャビン(Smart Cabin)」 を開発したと発表した。自動車分野で複数の生体信号を統合管理する技術を開発したのは同社が初めてとしている。


■4つのセンサーで生体信号を収集

スマートキャビンは、▽乗員の姿勢を撮影する3Dカメラ▽ハンドルに搭載された心電図センサー▽耳の周りの脳波を測定するイヤセットセンサー▽車内の温度・湿度や二酸化炭素(CO2)濃度を測定するセンサー――の4つのセンサーを搭載。これらのセンサーから収集された生体信号を基に、車内の温度や湿度、CO2濃度を管理し、自動で窓を開けたり、自動運転に切り替えるなどして、安全運転に役立てる。

生体信号の分析技術を活用することで、乗員の乗り物酔いの予防や、飲酒運転の防止、ストレス管理なども可能になるとしている。心停止などの緊急時には救急病院に案内することも想定している。

2022/6/27

 

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