東欧スロバキアの新興の電池メーカー、イノバット・オート(InoBat Auto)は23日、商用の電気自動車(EV)や電池の開発などを手掛ける米アイディアノミクス(Ideanomics)と共同で、米インディアナ州にEV用電池の工場と研究開発(R&D)拠点を建設すると発表した。投資額は公表していない。


■当初の年産能力は100MWh

建設は3段階で行い、第1段階では電池モジュールと電池パックのR&D施設と試験生産工場を開設する。当初の年産能力は100メガワット時(MWh)の見込み。

第2段階では商用規模の電池モジュールと電池パックの組立工場を建設し、当初の年産能力は2~3ギガワット時(GWh)の見込み。第2段階まではイノバットの欧州工場から電池セルを供給する予定としている。

■オーダーメード方式の電池セル工場も検討

将来的に十分なオフテイク契約(長期供給契約)を確保できた場合、オーダーメード方式の電池セル工場の建設を検討するとしている。同工場の当初の年産能力は4GWhとなる見込み。

イノバットとアイディアノミクスは今年1月、米国市場向けに統合電池パックソリューションの開発と生産、販売を行うための戦略的提携で合意している。両社はインディアナ州政府から財政支援などを受ける予定という。

2022/6/28

 

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