愛知製鋼(本社:愛知県東海市)は6日、米子会社のアイチフォージユーエスエイ(AFU、ケンタッキー州ジョージタウン市)が鍛造部品のコネクティングロッドの新生産ラインを竣工し、稼働を開始したと発表した。AFUはトヨタグループ唯一の北米の鍛造拠点で、「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」戦略に基づく北米での「地産地消」化を積極的に進めている。

北米では燃費改善につながるエンジンのダウンサイジング化、ハイブリッド車(HV)やプラグイン・ハイブリッド車(PHV)の浸透により、高品質な鍛造コネクティングロッドの需要が伸びている。

AFUの新生産ラインはトヨタ自動車のグローバル標準ラインをさらに充実させ、高強度・高精度を実現する鍛造技術、品質保証体制を実現。国際情勢の変化による供給リスクにも柔軟に対応できるようになり、トヨタグループ全体の相互補完による安定供給体制を実現するとしている。

■トヨタの北米工場に供給

新生産ラインの年産能力は360万個(約2500トン)。生産したコネクティングロッドは、トヨタの北米の生産拠点(ケンタッキー州、ウェストバージニア州)に供給され、「カムリ」「ハイランダー」「RAV4」「レクサスES」などに搭載される予定。年間でAFUの売上高の約2割に相当する1700万米ドル程度の売上高を見込んでいる。

2022/7/7

 

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