ロームは12日、車載SoC(システムオンチップ)を手掛ける中国の半導体メーカーの南京芯馳半導体科技(芯馳科技、Nanjing SemiDrive Technology、本社:江蘇省南京市)と自動車分野での技術開発パートナーシップを締結したと発表した。

■19年から技術交流

両社は2019年から技術交流を開始し、コックピット向けのアプリケーション開発を中心に協力関係を築いてきた。今回、その成果の第1弾として、芯馳科技の車載SoC「X9シリーズ」のリファレンスボードにロームの「SerDes IC」や「PMIC(パワーマネジメントIC)」などが搭載され、ソリューションでの提供が開始されたという。

芯馳科技のX9シリーズはコックピットをはじめ、さまざまな車載アプリケーションの高機能化に貢献し、すでに多くの自動車メーカーに採用されている。ロームのSerDes ICは、映像の伝送レートを最適化する機能により低消費電力化を実現。SoCに必要な電源系統と機能を集積したPMICは、優れた電力変換効率を達成するとともに、高速応答機能の内蔵により外付け部品を低減。両製品ともに低ノイズ化技術を搭載するほか、機能安全規格「ISO 26262」にも対応しており、これらを組み合わせることで車載SoCのスペックを最大限に引き出し、自動車の省エネ・小型化・安全性向上に貢献するとしている。

2022/7/13

 

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