独BMWは1日、ドイツ東部ザクセン州のライプチヒ工場で2番目の電池モジュールの生産ラインが稼働したと発表した。独ミュンヘン工場で生産する電気自動車(EV)の4ドアクーペ「i4」向けの電池モジュールを生産する。

■昨年5月に最初の電池モジュール生産ライン稼働

ライプチヒ工場は2021年5月に最初の電池モジュール生産ラインを稼働。EVのスポーツタイプ多目的車(SUV)「iX」向けに供給している。新たな電池モジュール生産ラインの建設には7000万ユーロ(約95億円)を投じた。

同工場の2番目の電池モジュールの生産システムの面積は約4250平方メートル。同工場では電動スポーツセダン「i3」の生産が6月30日に終了し、これにより空いた生産エリアも電池モジュールの生産に使用している。

電池モジュール製造ではまず、リチウムイオン電池セルをプラズマ処理し、特別に開発されたシステムでコーティングして最適な絶縁性を確保。完成した電池モジュールはアルミニウム製の筐体に車両とのコネクターや制御ユニット、冷却ユニットとともに組み入れられる。筐体の形状やサイズ、電池モジュールの数は搭載される車両によって異なる。

BMWは2030年までに年間販売台数のうち少なくとも50%をEVにすることを目指している。

2022/8/3

 

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