昭和電工は9日、子会社の昭和電工マテリアルズが、自動車・航空機・産業用途の断熱部品を製造・販売する独ISOLITEと同社のグループ会社を、ドイツに本社を置くCERTINA Automotive Productsおよび同社の関連会社(CERTINAグループ)に譲渡する契約を締結したと発表した。譲渡額は公表していない。


昭和電工マテリアルズは2017年にISOLITEをグループに加え、日本と欧州の自動車・航空機・産業用断熱部品の販売拡大を図るとともに、低燃費などの市場ニーズに対応した断熱部品の開発を進め、自動車エンジン・排気系部品などの熱マネジメントに関する製品を提供してきた。

■昭和電工との統合に伴いポートフォリオ見直し

一方で昭和電工マテリアルズは、2023年1月に昭和電工と統合し、Resonacとして始動する予定。「日本発の世界トップクラスの機能性化学メーカー」を目指している。持続的成長の実現のためには、規律をより意識したポートフォリオの継続的な見直しと最適な経営資源の配分を実施していくことが重要としてCERTINAグループにISOLITEを譲渡することを決定した。CERTINAグループは自動車部品を含む製造業の専門的な知見と経営資源を持つことから、同社の元でISOLITEが事業拡大を図ることが最適と判断したという。

2022/8/10

 

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