独メルセデス・ベンツは24日、廃タイヤをリサイクルした樹脂をドアハンドルの材料として採用したと発表した。年内に生産を開始するセダンの「Sクラス」とセダン型EV(電気自動車)の「EQE」で同ドアハンドルを採用する。


ドイツの新興企業であるPyrum Innovationsが開発した廃タイヤを熱分解してオイル化する技術と化学大手の独BASFが開発した農業廃棄物からバイオメタンを取り出す技術を組み合わせることで新品同様の樹脂材料にリサイクルすることが可能になった。

■クラッシュ・アブソーバーでも採用予定

メルセデスはドアハンドル以外にも同リサイクル樹脂の採用を拡大していく方針で、Sクラスではフロントエンドのクラッシュ・アブソーバーでも採用する。また、将来的には「EQE・SUV」でも同リサイクル樹脂製のドアハンドルを採用するとしている。

同社は今後も幅広くリサイクル材料の採用を拡大する方針で、2030年までに材料全体に占めるリサイクル品の割合を平均40%まで引き上げたい意向だ。

2022/8/26

 

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