米ケンタッキー(KY)州政府は25日、韓国のリチウムイオン電池材料メーカーであるアドバンスト・ナノ・プロダクツ(Advanced Nano Products、ANP) が同州ハーディン郡エリザベスタウンで新工場を建設すると発表した。製品は同じハーディン郡内にあるフォード・モーターとSKオンの合弁電池セルメーカー、ブルーオーバルSKの工場などに納入するとしている。


■4960万ドルを投資、25年に拡張も予定

投資額は4960万米ドルで、新規雇用創出は93人。電池セルの正極材と負極材向けのカーボンナノマテリアル(カーボンナノ材料)を製造する。ただし、生産能力については言及していない。

新工場の敷地面積は22.6エーカー(約9万1460平方メートル)で、床面積は5万平方フィート(約4645平方メートル)。2023年の2月に起工し、同年中の完工を見込んでいる。2025年には同工場の拡張も行う予定だ。

同社は2001年の設立で、韓国中部の世宗特別自治市に本社を置く。電気自動車(EV)関連事業は2016年に開始しており、SKオンのほかLGエナジーソリューションやサムスンSDIなどとも取引実績があるという。

■KY州内のEV関連投資は過去2年で85億ドルに

一方、ケンタッキー州政府は、2020年6月以降の同州内のEV関連投資の累計が85億米ドル、フルタイムの新規雇用創出が8000人以上に達したとしている。

2022/8/29

 

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