ドイツの自動車部品・産業機械メーカー大手シェフラーは29日、自動車技術部門の本部を置く南西部バーデン=ヴュルテンベルク州ビュールの電動モビリティ開発・製造施設の拡張に着手すると発表した。9月に着工し、2024年秋の完成を予定。新たに複合施設を1棟建設し、敷地面積は約8000平方メートルとなる。投資額は約5000万ユーロ(約69億5100万円)。

■電動パワートレイン事業の売上高10億ユーロ超

同社は電動モビリティ分野の活動を大幅に拡大しており、主要プロジェクトの受注を強化。2021年の電動パワートレイン事業の売上高は10億ユーロ(約1390億円)を超えている。総額で32億ユーロ(約4448億円)相当となる各種新規プロジェクトも世界規模で受注しており、22年上半期(1~6月)にはさらに32億ユーロ相当の新規受注を獲得。22年通期の目標をすでに達成した。同社は今後、こうした複雑性の高いプロジェクトの多くは、拡張を進めている電動モビリティの新複合施設で取り扱う予定という。

■電動モーター生産を増強

既存施設のうち1棟は、トランスミッションコンポーネントの製造に利用している生産施設。シェフラーは現在、この棟に超近代的な電動モーター工場である「UltraElab」の建設を進めている。

2022/8/31

 

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