リチウム資源開発企業の米ピードモント・リチウム(Piedmont Lithium)は1日、米テネシー州マクミン郡エトワで水酸化リチウム工場を建設すると発表した。投資額は6億米ドルで、120人の新規雇用を創出する見込み。2025年に稼働を開始する。


新工場の名称は「テネシー・リチウム(Tennessee Lithium)」。年産能力は3万トンで、米国で最大規模の水酸化リチウム工場となる見通し。原料のリシア輝石精鉱は主にピードモントの国際プロジェクトの投資先から調達する。

新工場のフロント・エンド・エンジニアリング・デザイン(FEED)は、米Kiewit Engineering Groupと豪州のPrimero Groupが担当する。両社はFEEDの一環として、年内にフィージビリティスタディー(事業化調査、FS)を完了する予定。

■ノースカロライナ州でも工場計画

ピードモントはノースカロライナ州でも「カロライナ・リチウム」工場の建設を計画している。テネシー工場と合わせると、同社の米国での水酸化リチウムの年産能力は2026年までに6万トンに達する見込み。現在の米国での生産量は年間で計1万5000トンとなっている。

2022/9/5

 

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