炭素製品の総合メーカーの東海カーボン(本社:東京都港区)は5日、タイの連結子会社Thai Tokai Carbon Product(TCP)が中部ラヨン県シラチャで新工場を建設すると発表した。自動車用タイヤなどのゴム製品の補強材として使用されるカーボンブラックを生産する。2023年7月に着工し、25年4月に生産を開始する予定だ。


TCPは1989年の設立。自動車産業の拡大を背景にタイのカーボンブラック需要は大幅に増加しており、今後もこのトレンドは継続する見通し。TCPの工場の敷地は創業当

初から長期リース契約によるものだったが、自社所有の土地を確保し、移転することで、よりサステナブルな供給体制の確立を図る。建設費は99億バーツ(約380億円)。

■年産18万トンから開始

新工場の年産能力は現有工場と同じ18万トンからスタートするが、最新鋭の設備を導入することで、環境負荷を軽減しつつ、生産性の向上と品質の改善を目指す。

2022/9/6

 

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