韓国のサムスン電子の子会社で音響機器と車載インフォテインメント機器メーカーの米ハーマン・インターナショナルは6日、車内レーダー技術の開発を手掛けるイスラエル企業のケアシス(CAARESYS、本社:イスラエル中部ネタニヤ市)を買収したと発表した。買収額については公表していない。
■呼吸回数や脈拍の計測も可能
ケアシスは2017年の設立で、子供の車内置き去りを防いだり、ドライバーの健康状態などをモニターすることが可能なレーダーシステムの開発を進めている。同社が開発したレーダーは小型で車内の様々な部分に組み込むことが可能で、乗員に接触することなく車内での位置を検知するほか、呼吸回数や脈拍などを計測することが可能とされる。
同社はすでに複数の大手自動車メーカーと協業関係にあり、「量産ソリューション」の提供も可能とされる。同社の従業員は全員がハーマンのオートモーティブ部門に移籍し、同社のIlya Sloushch共同創業者兼CEO(最高経営責任者)はハーマンが新設したインキャビン・レーダー・チームの責任者となった。
2022/9/8