オーストリアのエンジニアリング会社のAVLは19日、同国の第2位の都市であるグラーツ(Graz)に開設した水素・燃料電池のテストセンターを正式開所したと発表した。

■最大20台の高性能テストベンチ導入

新テストセンターの面積は600平方メートルで、最大で20台の高性能テストベンチの設置が可能。燃料電池と電解システムの世界最大で最先端のテストセンターの一つで、最大400キロワット(kW)の出力を持つ固体高分子形燃料電池(PEM)システムのテストを実施することが可能。将来的に大型車などに搭載されることになる高性能水素コンセプトの規模に合わせ、定置式および電解式のアプリケーションには最大容量1メガワットの試験装置が利用可能という。

AVLの知見は、多様な車両アプリケーションの開発から船舶、鉄道、航空分野、定置用発電、効率的な水素製造に及ぶ。新テストセンターではこれらの分野でAVLが開発したすべての製品を最新の機能および安全基準に従ってテストし、特性を評価することができる。

2022/9/21

 

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