ポリアミド(PA)66樹脂(ナイロン66)を開発する米アセンド・パフォーマンス・マテリアルズ(Ascend Performance Materials)は13日、電気自動車(EV)の安全性と乗客の快適性を向上させる2つの新素材を開発したと発表した。


■「Starflam X-Protect」はEV用電池の熱暴走でも安全性を確保

「Starflam X-Protect」は難燃性のナイロン66で、1100度の直火に15分間さらされても耐え、EV用電池の熱暴走が発生した場合でも安全性を保つことが可能。航空宇宙用途向けに設計されたテスト「SAE AS5127」に従ってテストされた標準的な難燃性素材とアルミニウムを上回っているという。

■「Vydyne AVS」は騒音源からの高周波振動を減衰

「Vydyne AVS」は、電気モーターやコンプレッサーなどの騒音源からの高周波振動を減衰するのに効果的な新しいエンジニアード素材で、キャビンの音圧を80%低減。キャデラックのEV「リリック(Lyriq)」はVydyne AVS製の電動ACコンプレッサーを搭載するブラケットを装備し、コンポーネントの振動を発生源で効果的に減衰させるとともに構造的なサポートも提供している。

アセンドは10月19~26日に独デュッセルドルフで開催される国際プラスチック・ゴム産業展「K2022」に「Advancing Together」をテーマにした低炭素フットプリント製品を含む新素材を出展する。

2022/10/17

 

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