台湾の全固体電池メーカーである輝能科技(プロロジウム・テクノロジー、英文表記はProLogium Technology、本社:台湾桃園市)はこのほど、欧米ステランティスと独メルセデス・ベンツ、仏石油大手トタルエナジーとの電池製造の合弁会社であるオートモーティブ・セルズ・カンパニー(ACC)と覚書(MOU)を交わしたと発表した。電気自動車(EV)用の全固体電池「ProLogium Inside」を共同開発する。

ACCは仏北部オー=ド=フランス地域圏のパ=ド=カレー県ドゥヴラン(Douvri)近郊のBilly-Berclauとドイツ南西部ラインラント=プファルツ州カイザースラウテルン(Kaiserslautern)で大規模工場(ギガファクトリー)を建設する計画。今年3月にはイタリア中部モリーゼ州テルモリ(Termoli)にあるステランティスの既存工場を改修し、3カ所目となる新工場を開設すると発表しており、2030年までに欧州で120ギガワット時(GWh)の年産能力を達成する目標を掲げている。

一方、プロロジウムも同社初となる海外のギガファクトリーを建設することを検討しており、アジアや欧州、米国での建設を視野に入れている。

2022/10/19

 

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