ドイツの自動車部品大手ZFはこのほど、中国の新興EV(EV)メーカー、上海蔚来汽車(NIO、本社:上海市)と戦略的提携契約を締結したと発表した。ステア・バイ・ワイヤ(Steer by Wire)をはじめとする製品を共同開発する。

ZFグループがアジア太平洋地域のステア・バイ・ワイヤ事業で自動車メーカーと協業するのは初めて。両社は今後、自動運転や電動化など幅広い分野における技術の進化と発展を促進していくという。

来年1月1日付で最高経営責任者(CEO)に就任する予定のZFのクライン取締役は「ZFの新しいステア・バイ・ワイヤシステムはマーケットをリードする最新の技術だ」としたうえで、技術とビジネスモデルの革新に積極的に取り組み、NIOと密接に協力すると述べている。

■定期的な技術交流も

両社はまた、迅速な情報共有手段を確立することに合意。緊密なコミュニケーションを確立し、業界をリードするプロセスと品質基準に共同で取り組むための定期的な技術交流を行う。さらに、ブランドプロモーションや製品マーケティング、技術・品質向上、顧客向けサービスでの協力を拡充させていく予定という。

2022/10/24

 

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