英自動車工業会(SMMT)が27日発表した2022年9月の乗用車生産台数は前年同月比6%減の6万3125台と5カ月ぶりに減少し、新型コロナウイルス危機前の19年9月の半分程度にとどまった。1~9月の乗用車の累計生産台数は前年同期比12.6%減の57万4231台となった。ロイター通信が伝えた。


自動車業界は引き続きエネルギーコストの上昇やサプライチェーン(供給網)問題、部品不足の影響を受けている。SMMTは9月に、エネルギーコストが英国の自動車メーカーにとって唯一で最大の懸念材料になったと指摘していた。8月までの1年間で業界のコスト負担は3億ポンド(約507億円)超に上った。

■国内、輸出向けとも減少

9月の乗用車生産の内訳は、国内向けが0.9%減の1万4169台と7カ月ぶりに減少し、輸出向けは7.4%減の5万2875台と3カ月ぶりに減少した。

電気自動車(EV)の生産台数は16.6%増の8856台となり、乗用車生産の14%を占めた。1~9月のEV生産台数は5万2888台で、乗用車生産の19.3%に上っている。

■商用車生産は10カ月連続で増加

9月の商用車(バン、トラック、バス)の生産台数は53.6%増の1万1979台と10カ月連続で増加した。1~9月の商用車の累計生産は50.8%増の7万6807台となった。



2022/10/28

 

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