日本板硝子(NSG)は28日、南米アルゼンチンで2番目となるフロートガラス工場の建設が完了し、稼働を開始したと発表した。新工場の建設は2018年に決定。当初の計画では2020年初めの稼働開始を予定していたが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)といった世界経済情勢の混乱があり、稼働開始時期が延期されていた。


新工場はアルゼンチン中東部ブエノスアイレス州ロスカルダレス(Los Cardales)で建設。同国で80年超の歴史を持つグループ子会社Vidrieria Argentina(VASA)が運営する。

■仏サンゴバンとの合弁

VASAは1938年に創業。アルゼンチンで唯一のフロートガラスサプライヤーで、NSGが51%、仏サンゴバンが49%、それぞれ出資している。現在はブエノスアイレス州ラバロール(Llavallol) でフロートライン、型板ガラス製造ライン、鏡製造ラインを各1基、建築用ガラスの加工ラインを2基持つほか、自動車用ガラスのオフライン加工施設を運営している。

2022/10/31

 

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