豊田通商は4日、東欧クロアチアの首都ザグレブに100%出資で自動車販売金融会社の豊田通商リーシングクロアチア(Toyota Tsusho Leasing Croatia)を設立し、9月から同国のトヨタ自動車ディーラー内で営業を開始したと発表した。欧州での販売金融事業の展開は、スロベニアに次いで2カ国目。

■20年前にクロアチアの販売代理店事業に参入

豊田通商は2002年にクロアチアにトヨタ・クロアチア(TCR)を設立し、同国での自動車販売代理店事業に参入。現在は同国の全9店のディーラーで年間約2000台のトヨタ車を販売している。

今回参入した自動車販売金融事業は、TCRの販売事業の下、トヨタの欧州販売戦略を踏まえて推進。自動車の所有形態や意識が「保有」から「利活用」へと変化するなか、車両販売だけでなくリース契約も提案することにより、顧客のニーズに合わせた商品提供を目的としている。

豊田通商リーシングクロアチアは、TCRと一体となり金融商品を提供。ファイナンスサービスによる顧客の自動車購入をサポートするだけでなく、車両メンテナンスとリースを一体化させたフルサービスリースなど、利活用を含めたモビリティサービスも提供する。

2022/11/7

 

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