在モスクワの欧州ビジネス協会(AEB)が7日発表した2022年10月のロシア国内の新車販売台数(乗用車、小型商用車)は前年同月比62.8%減の4万5228台だった。16カ月連続の減少で、欧米の経済制裁と西側の主要メーカーの撤退が引き続き影響している。ブランド別では、韓国の現代自動車と起亜がともにトップ3から脱落し、中国の長城汽車のHaval(哈弗)が初の2位となっている。1~10月の累計販売台数は前年同期比60.8%減の50万2474台だった。


■首位ラーダが2カ月ぶり減少

10月のブランド別の販売台数は、首位の最大手アフトワズのラーダが25.1%減の1万9145台と2カ月ぶりに減少。長城汽車のHavalは7.8%減の4426台と前月に続いて減少したが、4位から2位に浮上した。GAZ LCVは33.5%減の3912台と8カ月連続で減少したが、前月に続いて3位だった。

起亜が79.2%減の3333台と15カ月連続で減少し、5位から4位に上昇。6位のUAZが4.4%増の3134台で6位から5位に上昇した。吉利汽車は12.2%減の2950台で7位から6位に上昇。現代自動車は86%減の1840台と9カ月連続で減少し、2位から7位に後退した。

日産自動車は77%減の1212台で8位に入り、ルノーは87.7%減の1131台で8位から9位に後退した。シュコダが85.5%減の812台で10位に入っている。

BMWとメルセデス・ベンツ、奇瑞汽車(Chery、Exeed)は単月の販売台数を公表していない。

■ラーダ「グランタ」と「ニーヴァ」が2けた増

10月のモデル別販売は、ラーダ「グランタ」が前年同月比70.9%増の1万2426台で首位、ラーダ「ニーヴァ(Niva)」が80.5%増の4755台で2位だった。3位はHavalのスポーツタイプ多目的車(SUV)「JOLION(中国名:初恋)」で103.8%増の3069台。4位は吉利汽車のSUV「COOLRAY(中国名:繽越)」で28.3%増の1660台だった。5位はラーダ「ベスタ」で90.3%減の992台となっている。



2022/11/08

 

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